Home / 各線案内 / カナダ中部 / トロント~ウィンザー・サーニア / 発明王エジソンが働いた路線の終着駅サーニアの誇りは宇宙飛行士

 

サーニア駅の客数は少ない

トロントとサーニアを結ぶ路線は、近くを通るウインザーへ向かう路線に比べると、かなり見劣りがします。

列車の削減が続いて、サーニアには1日1本しか列車が来ません。古くはサーニアが本線であったことを考えると、栄枯盛衰そのものといえます。

サーニアはアメリカ側のポートヒューロンと、1891年に北米初の水面下のトンネルで結ばれました。当時の土木技術からすると、このトンネルはいまの青函トンネルのようなものかもしれません。これを契機にこの路線はアメリカとカナダを結ぶ幹線となりました。

 

 

ポートヒューロンに住んでいたエジソンの最初のビジネスは駅や列車内での新聞販売だそうです(販売だけでなく、新聞を自分で作成した)。そして15歳の時に働いていた駅で、駅長の幼い息子が汽車に轢かれそうになったのを助けた礼に、電信技術を教えてもらいました。

電話のない時代、鉄道に沿った電信は最新の通信手段であり、これを扱えることは高給・ステータスを意味しました。その後電信係として、さまざまな駅で仕事を得ることになります。この路線にある、ストラトフォード(Stratford)とセントマリーズ(St. Marys)もエジソンが働いていた駅です。

 

夜勤の際に居眠りをしてしまい、列車が衝突寸前、あわや大惨事、となったことがありました。トロントの本社に出頭するよう呼び出されましたが、クビになることを悟り、反対のサーニア行きの列車に乗って、そのままアメリカに帰ってしまったというエピソードもあります。

 

 

 

終着駅サーニアの誇りは、宇宙飛行士のChris Hadfieldが巣立ったことです。日本のメディアに取り上げられないので日本人には知られていませんが、カナダ空軍のパイロット養成校で首席となり、NASAでも活躍し、いまはテレビや出版で活躍しているこの男はカナダの国民的英雄です。

 

 

私が出会ったタクシーの運転手は、エジソンやHadfieldがまるで自分の親戚であるかのように誇らしく、親近感をもって話していました。

 

 

サーニアは無人駅で、駅前には何もありません。市街は少し離れているので、ホテルやタクシーの手配はあらかじめやっておくのがよいでしょう。

 

 

 

国境を越える公共交通機関はなく、レンタカーかタクシーを利用するほかありません。徒歩は認められていません。

 

国境の検問は厳しいものではありませんので、特に心配はいらないでしょう。

 

タクシーでも国境を越えるのは簡単ですが、問題は料金です。

サーニア~ポートヒューロン自体は片道30ドルくらいの距離ですが、彼らは相手国側で客を拾って帰ってこれない決まりになっています。したがって片道の乗車でも往復代を請求され、橋の通行料(これは4ドルくらい)+チップで、相応の料金が必要になります。決してボッタクリではないのでご安心を。

 

 

アメリカ側のポートヒューロンは駅員がいて、タクシーも呼べるので、アメリカ→カナダのほうが越境は容易かもしれません。アメリカからタクシーでカナダに渡るときも同様に、往復料金を払う必要があります。

 

 

2004年まではシカゴ・トロントを結ぶ国際列車がこのルートを通っていたというのに、今やサーニア駅は廃止が噂されています。

 

 

 
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